合わない場所が、知恵をくれた

takenokaze11

半年で辞めた職場のことを、今も思い出します。

長く勤めた職場を離れた後、とある法律系事務所でパートとして働いたことがあります。
半年で辞めました。
合わなかったからです。
でも、そこで学んだことを今も使い続けています。

「元気に挨拶できる人」一点の採用基準

その法律系事務所のトップの採用基準は、シンプルでした。
元気に挨拶できる人
それだけです。
前職の繋がりで採用してもらいましたが、入ってみると挨拶の声が小さいと2回注意を受けました。
「悠さんは他の所なら申し分ないけど、うちでは挨拶を大きな声でしてくれないとね。」
自分なりに大きい声で挨拶するように心がけましたが、トップは不十分と感じておられました。

そして、来客者にお茶をお出しする時には、
「社員といくら話し込んでいても、たとえ話を中断することになっても、
『いらっしゃいませー!』と割って入る勢いで元気にお茶を出しなさい。

とも言われました。
これには違和感がどうしても拭えませんでした。
話の途中に割り込んで大声で挨拶することが、お客様への配慮なの???
私はどうしてもその考えに馴染めませんでした。

半年で辞めた、もうひとつの理由

正社員とさほど遜色のない忙しさでした。
その後に転職した福祉系のパートは、忙しさが半減したのに時給は上がりました。

「環境の合う・合わない」って、こういうことかと体感しました。
仕事の大変さと報酬が必ずしも比例しない。
自分に合っている環境では、同じエネルギーでもっと動ける。


「合わない」と気づいたら、動いていいということを学んだのも、この半年でした。

使える知恵ももらった

合わない職場でしたが、学んだこともあります。
今も使い続けている3つの知恵です。

① スピードもクオリティ
返答が早い、書類の処理が早い、折り返しの電話が早い—それ自体が、相手への敬意であり信頼の証になる。
丁寧に時間をかけることだけがクオリティではない、と学びました。

② 電話での本人確認は「干支」で
なりすましの場合、生年月日は答えられても、干支は咄嗟に出ないことが多いです。
「お生まれの干支を教えてください」という一言が、なりすまし防止になります。
私自身、数字より干支の方がカテゴライズしやすいです。
本人確認の意味合いでなくても、年齢を教えてもらった時に自分が覚えやすいように
「干支はなに?」と聞いてしまいます。
周りには苦笑いされますが。

③書類のダブルチェックは「読み上げ確認」で
一人が読み上げて、もう一人が紙面を目で追う。
声に出すことで、目だけでは気づかないミスに気づけます。
少し手間に感じますが、結局これが早いんです。

「ここにいるからいけないの」

映画「千と千尋の神隠し」で、千尋がカオナシについてこう言う場面があります。
「あの人は油屋にいるからいけないの。あそこを出た方がいいんだよ。」
湯屋では暴走していたカオナシが、銭婆のところでは穏やかになった。
悪者だったのではなく、環境が合わなかっただけでした。

人も、同じかもしれません。
パート先の法律系事務所は私には合わなかった。
でも、その事務所自体が悪い場所だったわけではありません。

「元気に挨拶できる人」という採用基準を貫いた結果、その事務所は今も規模を少しずつ大きくしながら続いています。
スタッフさんの接遇の良さは抜群です。
私が合わなかっただけで、その基準は正しかった。
合わない人が早めに気づいて去り、合う人が残る—これはその事務所の強さだったんだと、今は思います。

合わない場所は、悪い場所じゃない

「合わない」は、ただ「悪い」だけではありません。
努力しても、合わないものは合わないんです。
合わないと感じるから、次は自分に合う場所を選べます。
そして合わない場所からも、学べることがあります。

半年で辞めたその法律系事務所のことを、折りに触れ思い出します。

ABOUT ME
悠
九星気学・姓名鑑定・人の心のあれこれを、日々、実験・実践中。 介護界隈でこっそり学ぶ、午年四緑木星です。
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