介護のためのお休み、遠慮なく使いましょうよ!だってお互いさまですもの!!

人様のお話を伺うのが私の仕事の根幹ですが、親御さんの介護は働き盛りの世代にとって大きな課題のひとつです。
悩みを抱えている方の多くが、職場の要(かなめ)として活躍されている世代でもあります。
役職につき、人も仕事も背負っている年代だからこそ、「自分が休んだら現場が回らない」「周りに迷惑をかけてしまう」とギリギリまで抱え込みがちです。
特に、一人でご家族を支えている独身の方は、「自分のキャリアと生活を守らなければ」という強い緊張感と、「この時間はどこまで続くのだろう」という底知れぬ不安を、常に隣り合わせで持っておられるように感じます。
思い出してほしい、お互いさま
若い世代の産休・育休が今のように当たり前に取れるようになった背景には、周囲が業務を分け合い、不在分を何とかサポートしてきた歴史があります。
そこで職場を支えてきたのが、今まさに介護に直面しているあなたの世代です。
やるせない気持ちになった日もあったかもしれません。
それでも誠実に支え続けてきたのですから、制度を使う番が来たら、どうか遠慮しないでください。
それに、制度は誰もが使える権利です。
あなたが周囲の不在を補って力を培ってきたように、あなたの不在は、若い世代の実力を育むチャンスにもなります。
介護のために仕事を辞めないで!
あなたのためにもご家族のためにも、仕事は手放さないで
私が一人のケアマネジャーとして一番お伝えしたいのは、「介護のために仕事を辞めないで!!」ということです。
辞める前に使える制度はたくさんありますし、家族だけで支え切れるほど介護は甘くありません。
あなたが介護で擦り切れることを、介護を受けるご家族は望んでいるでしょうか?
仕事があるからこそ、良い加減で介護と向き合え、介護漬けにならず、経済的にも精神的にも肉体的にも、あなた自身の生活を守れます。
介護の実働はプロに任せ、あなたは采配を振る立場でいてください。
介護休業は、自分が介護漬けになるための休みではありません
介護のための休みは、一人で介護をやり切るためのものではありません。
介護は育児と違い、いつひと段落するのか目処が立ちにくく、支援量は時間とともに増えていくことがほとんどです。
だからこそ、すべてを背負い込んで倒れては元も子もありません。
介護休業(公務員なら介護休暇)のまとまった期間は、ケアマネジャーや介護サービスなどのプロの力を借りて、仕事を辞めずに両立できる体制を整えるための準備期間、と考えるのが現実的です。
プロに頼る体制づくりは、あなた自身の人生とキャリアを守るだけでなく、職場にとっても突然の離職であなたという人材を失わないための強力なリスクヘッジとなります。
制度は、使われてはじめて生きた制度になります
責任ある立場のあなたが、仕事を続けるために、正しく制度を使って体制を整えるという前例をつくる。
それは、これから同じ壁にぶつかる後輩たちにとっても、大きな希望になります。
かつて産休や育休が、職場の支え合いの中で当たり前になっていったのと同じように。
今度は、あなたが胸を張って支えられる番ですよ。
具体的な制度の中身は、後日「介護と仕事の両立に使える制度まとめ」でご紹介します。





